セラピストになった理由

私がセラピストになった理由は、今まで漠然としたものでした。
体を壊してから自然とこの道に入ったため、流れに乗ったのか、流されたのか、そんなことすら、考えたこともありませんでした。

今日、何を私がこの人生でしようとしているのかを、自分の魂に聞いてみました。
答えは、ふたつでした。

ひとつめは「機能不全の家族の助けになりたい」、
ふたつめは「ありのままの自分を認めてもらえず生きて来た人の助けになりたい」
でした。

天職のことを、英語で「 Calling 」と言います。
神さまが、それをおやりなさいと言って、この世界へ派遣しているという考えもあれば、
私たちの魂が能動的に決めて来ているという考えもあります。
全ては繋がり一致しているので、結局はどちらも同じことです。

そしてそれは、過去の自分の痛みと関係がある、と言われます。

私は、生まれてから「家族」というものを分からずに、ずっと生きて来ました。
家には、父親はいませんでした。
母は、いつも ”荒れて” いました。
小さい頃のことはあまり憶えていませんが「普通の家庭」ではありませんでした。

親元からほとんど離れて暮らしていた期間を経て、家族が一緒の家に暮らすという日が来た時は、絶望の淵にいました。
家にいても、学校にいても、苦しくて仕方なくて、でもそのおかげで自分の中の世界を発展させていく機会に恵まれました。

話を戻します。
そんな家庭で暮らしていた私ですが、そんなバラバラの家族を繋ぎ止めてくれていた存在がいました。
それは、猫たちです。

多い時は多分20匹くらいいたと思います。
「チビ」という小さくはないキジ猫は、多くの子供を産みました。
その出産シーンにも何度も立ち会い、目も開いていない赤ちゃん猫が成長していくさまを見守り、事故や病気、老衰などで死んでしまう場面にも何度も立ち会いました。

機能不全の家族の中で、猫たちは「家族」という形態を身をもって見せ、教えてくれていました。

私は、動物のセラピーも専門です。
でもいつも、動物の症状をみるとき、動物たちは必ずと言っていいほど、飼い主やその家族のことを話してきます。その人が気付いていない”改善点”を教えてくれます。

猫も犬も鳥も、それ以外の動物も「飼われている」という状況の子たちはみんな、周りの人のサポートをしています。ですから、動物たちのセラピーでは、その動物のことだけにとどまらず、一緒に暮らす家族との関係におけるエネルギーバランスや、飼い主の人間関係の悩みなどいろいろなことが関連付いて解放を求めて来ます。

動物たちは、人に比べ本能の占める割合がとても大きいため、自分が所属する集団や家族という群れを守ります。それも含め、私は猫たちに、いろんなことを教わって来たのだと思います。

私はいつも思うのです。
お客様のペットとして暮らしている動物たちと一緒に、その方やその家族を癒しているんだなと。

私にとって、家族という集団や群れの助けを、「人」としてすることを、あのときの猫たちは知っていたのかもしれません。

今日のひとこと
『 与えられた状況の全ては、宝である 』

長くなりましたので、ふたつめの「ありのままの自分を認めてもらえず生きて来た人の助けになりたい」については、明日書こうと思います。

今日も素晴らしい日をありがとうございます。

LATLEA
動物と家族のメンタルケアセラピスト
光田恵美

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